いつか立派なお城を建てるんだ

それぞれ個性的な性格をした4人家族。洋服のセンスが秀逸なパパ、ドケチと言われる私、運動大好き長男、勉強大好き長女。我が家では頻繁にいろいろな事件が繰り広げられるのです。

カーネルサンダース事件


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昼間にコーヒーを飲みすぎたせいか、妙に目が覚めてしまってこの日記を書いています。思いだしたかのようにパパの話を記しておきます。あの大変だったカーネルサンダース事件のことを。

 

ある日の朝、玄関のガラス越しに誰かが立っている姿が見えました。少しドアから距離があるのでぼやけていますが大柄の白い服を身にまとった男性が立ってこちらを見ているんです。気付いたのは早朝6時前。さすがに気味が悪いのですが、位置的にインターホンにも映らず。ドアには除き穴がないので、ドアを開けて確認してみるしかない自体に。ずっと動かずにこちらを見ている男性らしき影。まだ誰も起きていなかったので私がやるしかない。意を決してドアを開いてみると…

そうです。ご想像通り、そこにはカーネルサンダースさんが笑顔で立っていました。自宅の目の前、門の中に入ってきたサンダース氏は今日も秘伝のレシピで調理された美味しいチキンをお客様全員に…じゃない。なんでここにいるんですか、あなたが。とひとりで突っ込む私。

 

そういえば、昨日は仕事で遅くなったパパがお酒を飲んで帰ってきてお風呂も入らずに寝ている…あやしい。二日酔いするくらいの酔い方だったのでそっとしておこうと思っていたのですが、すぐにたたき起こして聞きました。玄関の目の前に老紳士が立ってるんだけどあなたの知り合い?と。そこでパパはアルコールが残っていたのか、寝ぼけていたのか分かりませんけれど、霊的ななにかと勘違いしたらしくて酷くおびえはじめました笑。ごめんなさいごめんなさいといいながら。

しかし私はそんな彼を強制連行。玄関のところまで連れてきてサンダース氏と対面させました。パパの第一声。「なぜこんなところにケンタッキーのおじさんが?」こっちが聞きたいわ。犯人はパパしかいないのですから。

 

必死に記憶を辿ってもらったり、昨晩一緒にいた仕事仲間に確認したり、数名の証言を合わせてみると、酔ったパパは気持ちよくなってカーネルサンダースと肩を組み、何度も記念撮影をしたと。その後サンダース氏をお姫様抱っこすると騒いでいたと。でもその場ではもう酔いが覚めたから大丈夫と1人で帰路についたと、最後にパパと一緒にいた部下さんが教えてくれたそうです。

結局パパのその後の行動は謎に包まれたまま。真相は闇の中なのですが…そうも言って居られません。店頭からお店の顔が消えた店舗は今でも困っているはず…ということで急遽ケンタッキーの複数店舗に連絡をする羽目に。

 

幸い飲んでいたのが地元駅だったので近いケンタッキーは2店舗のみ。店頭からお店の顔がなくなったのはその片方でした。どういうわけか我が家の前に居たことを話し、パパの証言ははっきりしなかったのですが一緒に連れて謝罪に行きました。思いだせないほど寄っていた彼が悪いということで。当然です。

店長さんが仏のように優しい方だったのですぐに許してもらえたのですが、もう私たちの大切なカーネルサンダースを連れていかないようお願いしますと笑顔で言われました。笑顔ながらも目は笑っていなかったような…

 

そんなわけで、カーネルサンダースは一泊二日の旅を終えて無事に我が家へ帰って行きました。パパはごくごくたまにお酒でやらかすので、その度に変なエピソードが追加されます。このサンダース事件は本当にかわいいような事件のひとつ。(お店にはとっても迷惑かけましたが)別の話はまた別の機会に。そろそろ眠くなってきましたのでトイレへ行ってベッドに入ります。

 

それではまた書きますね。

ごきげんよう