日本酒の精米歩合のお話をさせてください。私の父はその昔酒蔵で働いておりました。
日本酒は子供の頃から飲んで…はいませんでしたよ(笑)日本酒風呂にはよく入りました。
つい先日、お見舞いも兼ねてパパの同僚さんが家に来てくださったときのお話。
日本酒は精米歩合を見たらうまいかどうかすぐ分かるって教わったんだよ!知ってるか?精米歩合!米を削った数字でなぁ…うんぬんかんぬん。
ぬ。
聞き捨てならぬ。
日本酒は父が酒蔵にいたからという前置きとは関係なく、単純に私が好きでいろいろ勉強しました。なのでそんじょそこらの男性よりはるかにこだわっているわけです。持論もあるんですよ。
他人の意見を否定したりはしません。せっかくのお酒が不味くなっちゃいますから。酒飲み同士の持論の掛け合いが楽しいわけで。。。と完全におっさんなことを言ってしまう私ですが、その同僚さんに言いたかったのは
日本酒は精米歩合だけじゃ語れない
ってことなんです。(日本酒にまったく興味がない方、この日記はそっと閉じてください。日本酒に興味がある方、ひきつづきお付き合いください。)
獺祭なんかの精米歩合が低くて、フルーティーでスッキリした飲み口のものが流行りだした頃に、日本酒を今まであまり飲まなかった方たちが、飲みやすさの基準?として低精米の日本酒を好んで飲むようになりました。
精米歩合が低いことが正義!と言わんばかりに。たしかにあまくて香りがよくて美味しいには美味しいんですよ。20%を切る精米歩合のものなんて、8割を使わないってことですからね、お米の。それは贅沢な作り方なわけですよ。
ただし。
本当の日本酒好きは精米歩合の低いものばかりを飲んでいると物足りなくなってしまうのです。今は精米技術の向上で、高精米のものがとんでもなく美味しくなりました。
純米酒で精米歩合70%超えで米の風味を残したまますっきりと仕上げているお酒、しかも山田錦じゃない!そんなものを見かけたら、そっと近づいていってレジに持っていきます(笑)
日本酒は値段じゃないです。精米歩合だけを見てもだめです。その季節ごとに美味しいお酒はあるし、純米酒だけじゃなくてアル添でも美味しいものはたくさんあります。
今はお酒を控えなくちゃいけないのに、日本酒について熱く語っていたら飲みたくなってきてしまいました。夏にあえて飲む熱燗なんて最高です。
ああ、本当におっさんですね。私。
パパは私の日本酒好きにつられて日本酒が好きになったくちです。
同僚さんが得意気に話す精米歩合の話を、軽く論してまだ早い時間からいくつかの日本酒を飲ませながら何かを教え込んでいました(笑)何年か前に私がパパにしたことと同じことΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
日本酒にまつわる事件も、今までたくさん起きたなぁ
思い出すと笑えてくるものから、思い出したくないような逸話まで。機会があったらここに書き綴っていきます。
そんなわけで、日本酒は精米歩合だけじゃ語れないという、なんの内容もないような日記でした。
きっとお酒好きな人にはこの情熱が伝わってくれているはず。
そう信じて今日は眠ります。ありがとうございました。